9ピンの使い方|輪が歪む原因とプロが教える綺麗な丸め方のコツ
9ピンの使い方|輪が歪む原因とプロが教える綺麗な丸め方のコツの全体像を丁寧に掘り下げてご紹介します。
綺麗な輪が作れるようになったら、次のステップとなるのが9ピンの輪っか繋ぎ方です。丸カンと同様に、9ピンの輪を開閉する際にも絶対に破ってはいけない基本ルールが存在します。
【接続時の開閉ルール:左右ではなく「前後」にずらす】
輪を開く際、円を広げるように左右へ引っ張って開くと、元の真円に戻すことが不可能になり、金属疲労によってピンが折れる原因になります。平ヤットコで輪の切れ目の片側を挟み、「手前と奥」に前後にすれ違わせるように開くのが鉄則です。パーツを通した後は、再び前後に戻し、切れ目の端面同士が「カチッ」と隙間なく合致するよう閉じます。
9ピンつなぎ方ピアスの実践例として、複数のビーズを縦に連ねる「シャンデリアピアス」や「ロングチャーム」の制作では、輪の向きを揃える技術が求められます。上下に9ピンの輪を作る場合、上の輪と下の輪の向きが同一平面(平行)になっているか、あるいはあえて90度クロスしているかによって、ぶら下げたビーズの揺れ方と正面の向きが決まります。平ヤットコを2本使い、上下の輪をそれぞれ挟んで軽く捻りを加えることで、ビーズ全体の向きを自在にコントロールすることが可能です。
【プロの結論】おすすめできる人・慎重になるべき人の判断基準
9ピンを使ったピンワーク技法は、ハンドメイドアクセサリーの表現力を劇的に広げる強力なスキルですが、すべての人に最初から同じアプローチが適しているわけではありません。自身の制作スタイルや目的に応じた適切な選択基準を提示します。
【9ピン自作加工をおすすめできる人】
- 天然石やヴィンテージビーズなど、既製品にない自由なサイズ・配置でオリジナル作品を作りたい人
- 作品の販売(minne、Creema、イベント出店等)を視野に入れ、市販品と同等以上の強度と仕上がりを追求したい人
- 道具のメンテナンスや反復練習を惜しまず、細かな指先の微調整を楽しめる人
【慎重に検討すべき・別アプローチをおすすめする人】
- 1回限りのイベント用や、短時間で手軽にアクセサリーを完成させたい人(あらかじめ両端が丸められた「デザインピン」や「丸カン接続済みの既製コネクターパーツ」の活用が効率的)
- 握力や指先の力加減に不安があり、硬いワイヤーの加工で手首を痛めやすい人(より柔軟で扱いやすいアーティスティックワイヤーを用いた「めがね留め」技法へのシフトを推奨)