前期高齢者は何歳から?医療費の落とし穴と2026年最新変更を徹底解説

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公的医療制度において、前期高齢者とは「65歳以上75歳未満(65歳〜74歳)」の世代を指します。この区分は1982年に制定された「高齢者の医療の確保に関する法律(高齢者医療確保法)」に基づき定義されています。多くの方が抱く最大の疑問は「75歳以上の後期高齢者と何が根本的に異なるのか」という点です。

決定的な違いは「独立した専用の保険制度が存在するかどうか」にあります。75歳を迎えると、すべての人がそれまで加入していた健康保険組合や協会けんぽ、国民健康保険などを脱退し、都道府県ごとに運営される「後期高齢者医療制度」へと完全移行します。これに対して前期高齢者は、独立した独自の制度に移るわけではありません。

退職して地域の国民健康保険に入る人、再雇用や再就職で勤務先の健康保険(被用者保険)に加入し続ける人、あるいは子どもの健康保険の被扶養者になる人など、個々人が選択した従来の医療保険制度に加入したまま「前期高齢者」という枠組みの対象になります。

「それなら、なぜわざわざ前期高齢者という区分を設けているのか」という疑問が生じます。その背景にあるのが「前期高齢者納付金制度」と呼ばれる財政調整の仕組みです。退職によって多くのシニアが国民健康保険へ加入するため、市町村国保の財政は医療費支出で圧迫されます。この偏りを是正するため、現役世代が多く加入する健康保険組合や共済組合などから納付金を集め、国民健康保険へ財政支援を行う調整システムが水面下で稼働しています。

中村 さくら

中村 さくら

マネー&キャリアエディター

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。

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