膵臓癌で黄疸が出たら余命は?目の黄ばみ・尿の変色を医師が徹底解説

膵臓癌で黄疸が出たら余命は?目の黄ばみ・尿の変色を医師が徹底解説とはどのようなものなのか? 専門的な分析を整理してお届けします。

黄疸は、血液中の「ビリルビン」と呼ばれる黄色い色素の濃度が異常に高くなることで、皮膚や粘膜が黄色く染まる現象です。通常、老廃した赤血球が破壊される際に生じたビリルビンは肝臓で処理され、胆汁という消化液の一部として「胆管」を通って十二指腸へと排出されます。

しかし、膵臓の右側に位置する「膵頭部(すいとうぶ)」にがん(主に膵管の上皮から発生する膵管腺癌)が発生すると、膵頭部の中を貫くように走っている総胆管が外側から強く圧迫されたり、直接がん細胞が浸潤したりして管が塞がれてしまいます。行き場を失った胆汁は胆管内に鬱滞し、やがて毛細胆管から血管内へと逆流します。これが閉塞性黄疸(へいそくせいおうだん)のメカニズムです。

膵臓は解剖学的に「膵頭部」「膵体部」「膵尾部」の3つに大別されますが、膵体部や膵尾部にできたがんでは胆管の閉塞が起きにくいため、かなり病勢が進むまで黄疸は現れません。対照的に、膵頭部癌は比較的小さなサイズ(2cm以下)であっても胆管を巻き込みやすいため、早い段階で目に見える黄疸を引き起こす特徴があります。

中川 明日香

中川 明日香

ビジネス戦略アナリスト

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。

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