日活ロマンポルノが映画界を救った理由と名作群の衝撃真実を総検証

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1960年代後半から1970年にかけて、日本の映画産業は「斜陽の時代」と呼ばれ、激しい観客離れに苦しんでいました。石原裕次郎や吉永小百合らを擁し、青春映画やアクション路線で一世を風靡した日活も巨額の負債を抱え、撮影所の売却や大規模な人員整理を余儀なくされる絶望的な状況に直面します。

その中で浮上したのが、低予算・短期間で確実に利益を回収できる成人映画への全面転換でした。大手映画会社が本格的な成人映画へシフトすることは業界内外に激しい衝撃を与えましたが、1971年11月公開の第1弾『団地妻 昼下りの情事』(白川和子主演、西村昭五郎監督)が記録的大ヒットを記録。日活は奇跡的なV字回復を果たしました。

日活ロマンポルノの歴史と経緯において最も特筆すべきは、「映画制作の現場と職人技術を維持し続けたこと」です。助監督、撮影、照明、美術、録音といったスタジオの専属スタッフを解雇せず、定期的に映画を撮り続ける場を維持したことで、日本映画の屋台骨が崩壊の危機を免れました。

林 結菜

林 結菜

ライフスタイル編集者

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。

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