Ast・Alt基準値の異常を放置するな!片方だけ高い真相と数値改善法
Ast・Alt基準値の異常を放置するな!片方だけ高い真相と数値改善法の全体像を丁寧に掘り下げてご紹介します。
ASTやALTとともに必ず並んで表記される「γ-GTP」は、肝臓で作られる胆汁の通り道である「胆管」の細胞に多く存在する酵素です。γ-GTPはアルコールや特定の薬剤に対して非常に過敏に反応し、毒素を解毒しようと肝細胞が酵素の合成を急増させることで血中濃度が急上昇します。
肝障害のリスクと病態を見極める上では、これら3つの数値のバランス(いわゆる「De Ritis比:AST/ALT比」)を総合的に俯瞰しなければなりません。
特にアルコール性肝障害の典型例では、飲酒によるアセトアルデヒドの毒性が肝細胞ミトコンドリアを直接攻撃するため、ミトコンドリアに多いASTがALTを大幅に上回る(AST/ALT比が2以上になる)傾向を示します。さらにγ-GTPが100〜300 U/Lを超えている場合、肝臓は日常的なアルコール解毒処理によって限界を超え、線維化へと着実に歩みを進めていると判断されます。