中村梅之助の伝説と生涯|金さん伝七の裏側と梅雀へ継いだ役者魂

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晩年の梅之助は、長年苦楽を共にしてきた劇団前進座の財政難や劇場の建て替え問題など、数々の重責を一身に背負っていました。2013年5月、前進座劇場(東京都武蔵野市吉祥寺)が老朽化に伴い閉館した際には、劇団員やファンを前に凛とした姿で感謝の言葉を述べ、その姿は多くの人々の涙を誘いました。

しかし、長年の激務は確実に彼の身体を蝕んでいました。2016年(平成28年)1月18日、中村梅之助は肺炎のため、東京都内の病院で静かに息を引き取りました。享年85。葬儀・告別式は近親者のみで執り行われ、後日行われた前進座主催のお別れの会には、演劇界や映像界から多くの関係者が参列し、昭和の名優の旅立ちを悼みました。

長男の梅雀は父の死に際し、「父は最後まで前進座のこと、芝居のことを気にかけていました。優しく、そして芸に対しては恐ろしいほど真摯な父でした」と涙ながらにコメントを発表。偉大な父親の死を乗り越え、自らの芸道に邁進することを誓いました。

中村 さくら

中村 さくら

マネー&キャリアエディター

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。

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