深夜の給油難民が急増?24時間ガソリンスタンド消滅の真相と回避術

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人件費の上昇と深刻な有資格者不足は、スタンド経営に致命的な打撃を与えています。労働基準法が定める22時から翌朝5時までの深夜労働割増賃金(基礎賃金の25%以上アップ)に加え、危険物取扱者に対する資格手当の支給が必須となるため、深夜帯の人件費単価は日中と比べて跳ね上がります。

そこへ追い打ちをかけたのが、2020年代半ばから続く電力料金の高騰です。給油所を24時間営業させるためには、巨大なキャノピー(屋根)を照らす大光量照明、給油計量機のポンプ用動力電源、POS管理システム、冷暖房設備を常時稼働させなければなりません。ある地方特約店の元店長は、専門誌の取材に対して次のように現場の苦衷を告白しています。

「深夜0時から早朝5時までの来店客数が5〜6台に落ち込む夜も珍しくありませんでした。一晩の粗利がわずか数千円という状況に対し、人件費と光熱費で一晩あたり最低でも1万5,000円から2万円前後の直接経費が吹き飛びます。開けているだけで毎月数十万円の赤字を垂れ流す計算となり、昼間のわずかな利益を食いつぶしてしまう。現場の有資格者が退職したタイミングを機に、深夜営業の廃止を即決しました」

このようなガソリンスタンド営業時間短縮理由に加え、若年層の車離れや資格取得者数の減少、さらにガソリンスタンド人手不足閉店の真相として、夜勤に入れるベテラン資格者の高齢化が限界点に達した点が挙げられます。無理をして深夜シフトを組めば日中のオペレーションが崩壊するため、生き残りをかけて「不採算な深夜営業の切り捨て」を選ばざるを得ないのが給油所業界のリアルな現状です。

井上 凛

井上 凛

シニアコンテンツプロデューサー

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。

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