手話の「ありがとうございます」正しいやり方と語源・敬語の違い
手話の「ありがとうございます」正しいやり方と語源・敬語の違いを失敗せずに実践するための実践的なノウハウを徹底分析します。
手話の「ありがとう」を美しく自然に相手へ届けるためには、まずその構造と動きの意味を正しく身体に落とし込むことが欠かせません。形だけを機械的になぞるのではなく、動作の背景にあるイメージを共有することで、ぎこちなさが消え、滑らかな表現へと変わります。
基本となる動作手順は極めてシンプルです。
まず、自分の胸の前に左手を水平に出し、手のひらを下に向けて手の甲を上にします。次に、右手を立てて親指側を上に向けた手刀(しゅとう)の形を作り、左手の手の甲の中央あたりにトンと軽く当ててから、フワッと上へ軽く引き上げます。右利きの場合の動作ですが、左利きの方は左右を反転させても問題なく通じます。
この動作のスムーズな覚え方のコツとして知っておくべき決定打が、そのユニークな語源です。実は、手話の「ありがとう」のルーツは日本の国技である「大相撲」の作法にあります。大相撲の結びの一番などで勝利した力士が、行司から懸賞金を受け取る際に軍配の上で左・右・中と手刀を切る所作(三礼手刀)を目にしたことがあるはずです。神仏や恩人に感謝して神聖な報奨をいただく動作から転じ、手話における「感謝」の単語として定着しました。
「手刀を切って感謝のしるしをいただく」という相撲の由来を意識するだけで、右手をどの位置に当て、どの方向に動かせばよいのか迷うことはなくなります。