片麻痺の腕が曲がり足が伸びる謎!ウェルニッケ・マン肢位を徹底解説
片麻痺の腕が曲がり足が伸びる謎!ウェルニッケ・マン肢位を徹底解説の総合ガイドをお届けします。専門的な知識が詰まっています。
片麻痺の回復段階を評価する指標として臨床で最も汎用されるのがブルンストロームステージ(Brunnstrom Stage)です。ウェルニッケ・マン肢位は、この回復プロセスと密接に連動しています。
発症直後のステージIでは「弛緩性麻痺」と呼ばれ、麻痺側の手足は力なく垂れ下がっています。しかし、数日から数週間が経過するとステージIIへ移行し、筋肉の痙性が現れ始めます。そしてステージIIIに達すると、痙性がピークを迎え、本人の意思とは無関係に手足全体が一塊になって動く共同運動パターンが強く出現します。
このステージIIIで見られる共同運動こそが、ウェルニッケ・マン肢位そのものです。手を動かそうとすると肩や肘まで同時に曲がってしまい、個別の関節を独立して動かす(分離運動を行う)ことが困難になります。リハビリテーションの目標は、このステージIIIの強い異常緊張を和らげ、ステージIV・Vへと進めて分離運動を獲得することに置かれます。