乾燥帯の国一覧と特徴|砂漠・ステップ気候の暮らしと最新課題
話題沸騰中の 乾燥帯の国一覧と特徴|砂漠・ステップ気候の暮らしと最新課題について、詳しいまとめを整理して公開しています。
水分が不足する乾燥帯において、農業を成立させるには特別な水源の確保が欠かせません。主な農業形態は「オアシス農業」と「外来河川による灌漑農業」の2種類です。
オアシス農業は、砂漠の中で地下水が湧き出る場所や湧水地を利用して行われます。乾燥に強いナツメヤシ(デーツ)をはじめ、小麦や綿花、野菜などが集約的に栽培されます。地下水路(イランのカナート、北アフリカのフォガラなど)を整備して、蒸発を防ぎながら遠方から水を引く高度な土木技術も発達しました。
もう一つの柱が、外来河川の灌漑です。外来河川とは、降水量の多い湿潤地域に源流を持ち、乾燥地域を通り抜けて海や湖へ注ぐ大河川を指します。代表例がエジプトのナイル川や、西アジアのチグリス・ユーフラテス川、南アジアのインダス川です。
「エジプトはナイルの賜物」という古代ギリシャの歴史家ヘロドトスの言葉通り、定期的な増水によって肥沃な土壌と水がもたらされたことで、不毛の砂漠地帯に強大な古代文明が栄えました。現代でもナイル川沿いには農地と都市が集中しており、灌漑用水路を通じた農業生産が国家の基盤を支えています。