鹿沼土と赤玉土の違いとは?酸度と排水性で見極めるプロの使い分け術

鹿沼土と赤玉土の違いとは?酸度と排水性で見極めるプロの使い分け術について徹底解説いたします。最新の情報をご確認ください。

「赤玉土と鹿沼土を等量で混ぜておけば、保水性も排水性も手に入る万能土になる」という言説がネット上で散見されますが、これには土壌物理学的な落とし穴が潜んでいます。赤玉土 鹿沼土 混ぜる デメリットを正しく把握していなければ、思わぬ土壌劣化を招きます。

最大のデメリットは「粒の硬度差による微塵(みじん)の発生と目詰まり」です。一般流通している並質の鹿沼土や赤玉土は指で潰れるほど柔らかく、鉢の中で赤玉土の粘土粒子と鹿沼土の軽石粒子が水やりや根の伸長に伴って擦れ合います。その結果、双方が早期に崩壊して微粉末化し、鉢底や粒と粒の隙間にヘドロ状の層(微塵層)を形成します。これが排水孔を塞ぎ、通気性を著しく悪化させて深刻な根腐れを引き起こすのです。

ブレンドを行う際は、必ず「硬質」または「三本線」などの焼成・超硬質グレードを選び、使用前に目の細かいフルイにかけて微塵を完全に抜き去る現場のひと手間が欠かせません。

また、鹿沼土 単体植え リスク 真相についても看過できない事実があります。鹿沼土は無菌で清潔、排水性も高いため、挿し木や発根管理、多肉植物の管理に単体で使われるケースが多々あります。しかし、完全な単体植えには「塩基置換容量(CEC)の極端な低さ」という致命的な弱点があります。

CECとは土が肥料成分(カリウム、カルシウム、マグネシウムなど)を蓄えておくポケットの容量を指します。赤玉土が適度なCEC値を持つのに対し、鹿沼土の保肥力は極めて低く、与えた液体肥料や水溶性栄養分が水やりとともに素通りして鉢底から流亡してしまいます。結果として、肥料切れによる下葉の枯れや生育不良が起きやすくなるため、単体植えを行う場合は緩効性肥料を少量ずつ定期的に補給するか、薄い液肥を高頻度で施す精密な施肥管理が求められます。

中川 明日香

中川 明日香

ビジネス戦略アナリスト

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。

Share this article
Twitter Facebook Pinterest