ワイヤークリップの正しい使い方|逆向き厳禁の理由と安全基準

ワイヤークリップの正しい使い方|逆向き厳禁の理由と安全基準に関する深掘り記事を分かりやすく解説します。関心のある方は必見です。

ワイヤークリップを取り付ける際、世界的な安全標語として知られるのが「Never saddle a dead horse(死んだ馬に鞍を置くな)」という格言です。ここでいう「鞍(サドル)」とはクリップの本体ブロック部分を指し、「死んだ馬(デッドエンド)」は張力のかからないロープの端末(切り端)側を指します。

つまり、ワイヤークリップの向きは、常に「本体(鍛造サドル)を張力のかかる本線(ライブエンド)側」に当て、「Uボルトを端末(切り端)側」に掛けるのが正しい固定法です。

仮にこの向きを逆にして取り付けた場合、細い丸棒形状のUボルトが強い力で本線側のワイヤーロープを局所的に締め付けることになります。すると、荷重を支えるべき本線の素線(ストランド)が押し潰され、著しい断面変形と応力集中が発生します。ワイヤークリップが逆向きの理由として危険視されるのは、この局所的な損傷によってワイヤーロープの端末処理強度が本来の数値から最大で約50%以下まで急激に強度低下し、規定荷重に達する前に本線側からプツリと破断してしまうためです。

本体側のサドルにはロープの撚りに合わせた溝が掘られており、面で均等に圧力を分散する構造になっています。本線の強度を損なわずに確実な摩擦力を得るためにも、全クリップの向きを一方向(本体=本線、Uボルト=端末)に統一することが力学的な大前提です。

木村 陽翔

木村 陽翔

テックライター兼ウェブディレクター

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。

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