安彦良和とガンダムの真実|引退発言の裏側と富野由悠季との絆
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1989年以降、一度はアニメ界から距離を置き、専業漫画家として歴史大作を手掛けていた安彦氏。その彼が再びガンダムと向き合う契機となったのが、2001年から連載を開始した漫画『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』でした。ファーストガンダムの物語を再構成し、シャアとセイラの過去編などを綿密に掘り下げた本作は、累計発行部数1,000万部を超える大ヒットを記録します。
この大成功を受け、2015年からはアニメ版『THE ORIGIN』の総監督として約25年ぶりにアニメ制作の現場へ本格復帰。最新の3DCGメカニックと安彦氏自身が手掛ける濃密なキャラクター作画修正が見事に融合し、アニメ監督作品として国内外で極めて高い評価を獲得しました。
さらに2022年には、テレビシリーズ第15話をベースにした劇場アニメ『機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島』を監督。戦争に巻き込まれた名もなき脱走兵と孤児たちの生活を丁寧に描き、安彦氏がファーストガンダムに込めていた「戦争の不条理と人間の尊厳」という原点のメッセージを完全な形で昇華させました。