土砂災害警戒情報は命の最終警告!避難指示との違いと今すぐ取るべき行動
今注目を集めている 土砂災害警戒情報は命の最終警告!避難指示との違いと今すぐ取るべき行動について、多角的な視点を分かりやすく掲載しています。
ネット上のQ&AサイトやSNSでは、「ハザードマップで土砂災害警戒区域に指定されていないから、我が家は100%安全」という誤った言説が散見されます。しかし、これは危険な思い込みです。
土砂災害防止法に基づく警戒区域の指定調査は全国で順次進められていますが、未調査の小規模な人工斜面や、谷を埋め立てた盛土造成地などはハザードマップ上で色が塗られていない場合があります。特に近年の線状降水帯による極端な集中豪雨では、過去に崩落履歴のないなだらかな斜面が崩れるケースも報告されています。
裏山や建物の背後に高さ5メートル以上の傾斜度30度を超えるがけがある場合は、行政の指定区域であるか否かにかかわらず、土砂災害警戒情報の発表と同時に厳戒態勢をとる必要があります。
【プロの結論】防災行動心理学から見る「立ち退き避難」と「屋内安全確保」の判断基準
土砂災害警戒情報が発表された際、すべての人が一律に指定避難所へ走るのが正解とは限りません。道路冠水や夜間の漆黒の闇の中を移動することは、かえって土石流や側溝への転落に巻き込まれるリスクを高めるためです。
状況に応じた的確な避難行動の選択基準は以下の通りです。
- 立ち退き避難(水平避難)を選択すべき人:
- 周囲がまだ明るく、道路の浸水や倒木がなく安全に移動できる状態の人。
- 木造平屋建てなど、土砂が直撃した際に家屋ごと押し流されるリスクが高い住宅に住んでいる人。
- あらかじめ避難ルート上の安全が確認できている人。
- 屋内安全確保(垂直避難・立退き不能時の緊急避難)を選択すべき人:
- すでに夜間であり、外が猛烈な暴風雨で周囲の視界が完全に奪われている状態の人。
- 道路が冠水し、がけ崩れの兆候があるなど屋外移動が極めて危険な場合。
- 頑丈な鉄筋コンクリート造(RC造)などの強固な建物の「2階以上」かつ「山・がけから最も離れた部屋」へ移動できる人。
最も避けなければならないのは、1階のがけに面した寝室で就寝したまま被災することです。土砂災害警戒情報が出たら、最低でも「2階の山と反対側の部屋」に生活拠点を移してください。