地球史の危機「5大絶滅」の真相と第6の大量絶滅の科学的リスク
今注目を集めている 地球史の危機「5大絶滅」の真相と第6の大量絶滅の科学的リスクについて、多角的な視点を分かりやすく掲載しています。
地質学的証拠を精査すると、大絶滅は無差別に命を奪ったわけではありません。過酷な環境激変をくぐり抜けた「生存者たち」には、明確な生物学的特徴が存在していました。
第一に挙げられるのが「小型化と省エネルギー性」です。白亜紀末の隕石衝突時、体重数十トンに達する大型恐竜は膨大な食料供給を必要としたため、食物連鎖の崩壊に伴い即座に飢餓に陥りました。一方で、地中に巣穴を掘り、種子や昆虫、腐肉など限られた有機物を摂取して生き延びた小型の初期哺乳類や一部の鳥類型恐竜、爬虫類(カメやワニの祖先)は、代謝要求が低かったことで劇的な生存率の差を生み出しました。
第二に「生態学的ジェネラリスト(広食性・環境汎用性)」の優位性です。特定の植物や獲物、極めて狭い水温域に特化していたスペシャリスト種は、環境が1度狂っただけで全滅しました。反対に、多様な環境に適応し、雑食性で幅広いニッチを埋められる種こそが空白となった生態系へと進出していったのです。