名手が心酔する極上の響き!宗次ホールの魅力と座席の徹底解剖
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このホールの歩みを語る上で、宗次徳二と妻の宗次直美の存在を外すことはできない。「カレーハウスCoCo壱番屋」を展開する株式会社壱番屋を一代で日本屈指の飲食チェーンへと育て上げた創業者が、私財を投じてこの館を建てたのは2007年のことだ。「クラシック音楽の普及と、音楽を通じた社会貢献」という一点に焦点を絞り、利益追求とは対極にある劇場・コンサートホール運営へと舵を切った。
贅を尽くした建築資材や、残響時間1.4〜1.7秒という小ホールとして理想的な音響設計。細部に宿る異常なまでのこだわりは、かつて過酷な生い立ちから這い上がり、お客様第一主義を貫いた創業者の美学そのものと言える。クラシック音楽興行が採算性の壁にぶつかりやすい時代にあって、純粋な民間資本と揺るぎない志によって支えられる劇場の存在は、日本の文化シーンにおけるひとつの奇跡だ。