那須の青き秘境へ!息をのむエメラルドの清流と混雑回避の取材記
那須の青き秘境へ!息をのむエメラルドの清流と混雑回避の取材記を徹底追究! 読者が気になる 重要ポイントを分かりやすく展開します。
水が青いのではない。光が青を生み出しているのだ。那珂川の支流である木の俣川が刻むこの峡谷を歩くと、誰もがその透明度に驚嘆する。川底まで数メートルの深さがある洗堀部(ポットホール)であっても、まるで空気しか介在していないかのように底部の岩肌が肉眼でくっきりと捉えられる。
現地を案内してくれた地質ガイドによれば、この独特のエメラルドグリーンは、上流部の火山性地質から溶け出す極めて微細な鉱物粒子と、濁度の極度に低いピュアウォーターが太陽光の赤い波長を吸収し、青い波長のみを散乱させる「レイリー散乱」に近い物理現象によるものだという。曇天の日はしっとりとした深い青磁色に、初夏の直射日光が真上から差し込む正午前後のわずか1時間は、底抜けに鮮烈なアクアブルーへと転換する。周囲を取り囲むオオバヤナギの若葉の緑が水面に映り込むことで、唯一無二の「エメラルドの渓谷」が完成するのだ。