大谷翔平・佐々木麟太郎の原点、花巻東が放つ世界照準の新戦略

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時計の針を巻き戻せば、この驚くべき潮流の源流には左腕・菊池雄星の存在があった。雪深く練習環境に恵まれない東北から、最速154キロを叩き出してメジャーへと直行しようとした彼の野心。その背中を追い、さらに高い次元へと飛翔したのが大谷翔平だった。高校時代に掲げた「高校生最速160キロ」「ドラフト1位で8球団指名」という途方もない目標を、周囲が冷笑する中で現実へと変えていった。

大谷がロサンゼルス・ドジャースのユニフォームを身にまとい、野球というスポーツの枠を飛び越えて世界的なアイコンとなった今、彼のルーツであるこの北国のグラウンドは一種の聖地巡礼の地と化している。だが、後輩たちは偉大な先人たちを神格化していない。グラウンドの壁に刻まれた大谷の高校時代の記録は、崇める対象ではなく「乗り越えるべき基準点」として日常に溶け込んでいる。

中川 明日香

中川 明日香

ビジネス戦略アナリスト

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。

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