定番を覆す京都のモダン雑貨!通が足繁く通う路地奥の名店と逸品
定番を覆す京都のモダン雑貨!通が足繁く通う路地奥の名店と逸品の要点を丁寧に掘り下げてご紹介します。
Netflixで世界配信された是枝裕和監督の『舞妓さんちのまかないさん』。画面越しに伝わってきたのは、料理の手際よさだけでなく、台所に佇む銅の行平鍋や竹細工の水切り籠、手作りのすり鉢が放つ素朴で温かい気配だった。また、NHKの名作ドラマ『京都人の密かな愉しみ』でも描かれたような、京都人が何気なく日常で使い倒している生活用具の美しさに、改めて注目が集まっている。
映像にインスパイアされた旅人たちが向かうのは、錦市場の喧騒を離れた寺町通や五条坂の金物店や荒物屋だ。竹を一本一本手作業で編み込んだ茶漉しや、使うほどに飴色へと深みを増す棕櫚の箒。これらは決して鑑賞用の骨董ではない。毎日の暮らしの中で酷使され、壊れれば直しながら使い続ける。京都の町衆が培ってきた「しまつの美学」が宿る道具こそ、最高に贅沢な日常の伴侶となる。