3時のおやつはなぜ15時?八つ時の由来とBmal1の真実を徹底解明

3時のおやつはなぜ15時?八つ時の由来とBmal1の真実を徹底解明の真相について、専門知識を詳しくお届けします。

単なる歴史的慣習やCMの刷り込みと思われがちだが、2000年代以降の「時間栄養学」の進展により、午後3時は生化学的にも最も間食に適した時間帯であることが判明した。その鍵を握るのが、日本大学薬学部の研究チームらによって解明された体内時計関連タンパク質「BMAL1(ビーマルワン)」である。

BMAL1は、体内リズムを司ると同時に、脂肪酸やブドウ糖を取り込んで脂肪細胞の形成を強力に促進する働きを持つ。生体内のBMAL1分泌量は一定ではなく、1日24時間の中で大きく変動する特性がある。

  • BMAL1のピーク(22時〜午前2時):日中と比べて分泌量が最大で約20倍〜50倍に急増。この時間帯の飲食が「夜食は太る」とされる直接的な生物学的要因である。
  • BMAL1のボトム(14時〜15時):1日の中で分泌量が最も低下する。脂肪の蓄積作用が極めて弱まるため、同じ糖質や脂質を摂取した場合でも体脂肪に変換されにくい。

さらに、午後3時に適度な間食をとることは、夕食時の「血糖値スパイク(急激な血糖値上昇と下降)」を防ぐ役割も果たす。昼食から夕食まで6時間以上空くと極度の空腹状態に陥り、夕食後にインスリンが過剰分泌されて脂肪を溜め込みやすくなる。3時の適切な補給は、1日全体の血糖値をなだらかにコントロールするための戦略的インターバルとして極めて合理的である。

山下 哲也

山下 哲也

自動車・モビリティライター

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。

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