線が斬り裂く人間の暗部。鬼才・高橋ツトムが描くダークサスペンス

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高橋ツトムの名を世間に広く浸透させたもう一つの金字塔が、集英社『ヤングジャンプ』で放たれた『スカイハイ』だ。不慮の死を遂げた者が訪れる「怨みの門」。番人・イズコが突きつける三つの選択肢――天国へ行くか、現世を彷徨うか、人を呪い殺して地獄へ堕ちるか。

人間の本性を残酷なまでに炙り出すこの寓話は、鬼才・北村龍平の手によって実写映画化され、カルト的な熱狂を巻き起こした。原作の持つ乾いたスピード感と、北村監督特有のソリッドな映像言語。両者の感性が衝突した現場では、単なる「原作の再現」にとどまらない、映像表現としての新たなグルーヴが立ち現れていた。死者を美化せず、生きる者の生々しいエゴを浮き彫りにするプロットの強靭さは、実写のスクリーンを通しても一切損なわれることがなかった。

佐々木 一輝

佐々木 一輝

ビジネス戦略アナリスト

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。

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