京セラ創業者・稲盛和夫の軌跡と哲学|Jal再建の真実と名言

京セラ創業者・稲盛和夫の軌跡と哲学|Jal再建の真実と名言の要点を丁寧に掘り下げてご紹介します。

2010年1月、約2兆3000億円という戦後最大の負債を抱えて経営破綻した日本航空(JAL)。当時78歳で禅宗に出家していた稲盛氏に対し、政府から会長就任の白羽の矢が立ちました。周囲の多くが「晩節を汚すリスクが高すぎる」と猛反対するなか、稲盛氏は無給・無報酬でこの火中の栗を拾いました。

JAL再建を引き受けた理由として、稲盛氏は明確に3つの大義を挙げています。第一に、会社に残る約3万2000人の従業員の雇用を守ること。第二に、フラッグキャリアの崩壊が日本経済全体に与える悪影響を防ぐこと。そして第三に、健全な競争環境を維持し、国民の航空運賃高騰を防ぐことでした。

航空業界の知見を持たない稲盛氏が着手したのは、徹底した意識改革と採算意識の植え付けでした。幹部社員を集めて自らの哲学(フィロソフィ)を熱心に説き、「お客様のために何ができるか」を一人ひとりに考えさせました。その結果、官僚体質が根強かった現場は劇的に変化。就任からわずか2期で営業利益2049億円という過去最高益を叩き出し、2012年9月には異例のスピードで東証一部再上場を果たしました。

高橋 健太

高橋 健太

ライフスタイル編集者

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。

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