かまいたちM-1の軌跡と真実!2019年ラストイヤー準優勝の裏側
かまいたちM-1の軌跡と真実!2019年ラストイヤー準優勝の裏側の全貌を丁寧に掘り下げてご紹介します。
かまいたちがM-1決勝の舞台で披露したネタの中でも、金字塔として輝き続けるのが2019年の「UFJ」と「トトロ」です。この2本のネタは、漫才の構造として極めて緻密に設計されていました。
1本目の「UFJ」は、「ATMで暗証番号を忘れた際、試行回数に制限があることに納得がいかない」という山内の理不尽な主張から始まります。山内が放つ「何かを言い訳にして逃げ切ろうとする狂気」に対し、濱家が正論と卓越したワードセンスで切り込む構図は、観客に一切の隙を与えませんでした。伏線回収や派手なギミックに頼らず、人間関係の摩擦だけで笑いを増幅させるしゃべくり漫才の真髄がここにありました。
2本目の「トトロ」は、「『となりのトトロ』を今まで一度も観たことがない自慢」をする山内と、それを諌める濱家の攻防を描いたネタです。「観ていないこと」を誇らしげに語る山内の歪んだプライドと、それに巻き込まれていく濱家の感情の高ぶりが絶妙なコントラストを生み出しました。現在、公式の山内・濱家の漫才動画などを通じて見返しても、その掛け合いのテンポと表情管理は色褪せることなく、何度見ても爆笑を誘う強度を誇っています。