和歌山県立自然博物館の全貌!水族館並みの見どころと移転情報を解説
和歌山県立自然博物館の全貌!水族館並みの見どころと移転情報を解説の基本情報から最新動向までを一挙に解説しました。
水族展示と並び、同館の学術的価値を世界水準へと押し上げているのが、地学・古生物展示エリアです。その頂点に君臨するのが、和歌山県有田川町(旧清水町)の白亜紀後期の地層から発見されたモササウルス類の新種化石「メガプテリギウス・ワカヤマエンシス(Megapterygius wakayamaensis)」です。
「ワカヤマソウリュウ」の愛称でも親しまれるこの化石標本は、頭骨から脊椎、四肢のヒレに至るまで全身の骨格が極めて高い保存状態でまとまって発掘された世界的にも稀有な標本です。2023年末に国際的な古生物学術誌へ論文が掲載された際には、前肢よりも長い巨大な後肢ヒレや背ビレの存在を示唆する特徴的な骨構造が、従来の海生爬虫類の進化モデルを覆す発見として世界中のメディアで報じられました。
館内の古生物展示コーナーでは、この実物化石の一部や精密な全身復元骨格、精巧な生態復元模型を間近で観察することが可能です。数千万年前、まさに現在の和歌山周辺の海を支配していた太古の頂点捕食者の迫力は圧巻であり、化石研究の最前線を体感できる貴重な展示スペースとして県外からも多くの古生物ファンが足を運んでいます。