手のしびれの正体は?アドソンテストのやり方と陽性判定の真実
手のしびれの正体は?アドソンテストのやり方と陽性判定の真実の真相について、分かりやすい解説を取りまとめてご紹介します。
アドソンテストは特別な器具を一切使わず、検査者の手と患者自身の姿勢変化のみで実施できるシンプルな整形外科徒手検査です。しかし、首の角度や息止めの深さによって結果が大きく変動するため、正確な手順の理解が求められます。
医療機関で実施される標準的な手順は以下の4ステップで進行します。
ステップ1:正しい姿勢でリラックスして座る
患者は背筋を伸ばし、両腕を自然に膝の上へ下ろした座位をとります。検査者は患者の横または背後に立ち、症状が出ている側の手首にある橈骨動脈(手首の親指側の動脈)に指を当て、通常時の拍動リズムと強さを確認します。
ステップ2:首を症状のある側へ回旋させる
手首の拍動を感じ取った状態を保ちながら、患者に対して「症状が出ている側の肩」へ向けて首をゆっくりと横に向けるよう指示します。
ステップ3:顎を斜め上に引き上げ、首を後ろへ反らす
顔を向けた方向のまま、顎を斜め上へ突き出すようにして首を伸展(後屈)させます。これにより、首の前側にある前斜角筋が引き伸ばされ、斜角筋隙が構造的に最も狭い状態へと追い込まれます。
ステップ4:大きく息を吸い込んで止める
その姿勢をキープしたまま、胸いっぱいに深く息を吸い込んでもらい、5〜10秒ほど呼吸を止めます。息を吸い込む動作(深吸気)によって第一肋骨が筋肉の力で上方へ引き上げられるため、神経や動脈が下からも挟み撃ちの圧迫を受けます。
【陽性判定の基準】
判定のチェックポイントは大きく分けて2点です。第一に、手首で触れている橈骨動脈の拍動消失または明らかな減弱が触知されること。第二に、首を反らして息を止めている間に、普段悩まされている腕の痛みや手指のピリピリとしたしびれが再現・増悪することです。このいずれか、あるいは両方が確認された場合、アドソンテストは「陽性」とカルテに記録されます。