Jcs意識レベル完全攻略!3-3-9度の覚え方と現場判定の極意

Jcs意識レベル完全攻略!3-3-9度の覚え方と現場判定の極意の概要と注目ポイントを一挙に解説しました。

インターネット上の解説記事や国家試験対策まとめでは、「見当識障害=JCS 2」と単純明快に書かれています。しかし、超高齢社会の臨床現場では、この教科書的理解が危険な誤判定を引き起こすトラップになり得ます。最も警戒すべきは、「ベースラインに認知症がある患者」と「失語症を呈する脳梗塞患者」の評価です。

例えば、元々中等度のアルツハイマー型認知症があり、普段から「今日が何年何月か言えない(見当識障害)」患者が入院してきたとします。この患者が急性肺炎で発熱し、ボーッとしている時、単純に質問して答えられないからといって機械的に「JCS 2」とカルテに記載すると、夜勤帯の急変を見落とす危険があります。普段の生活状態(ベースライン)を知る家族や介護者から「普段は自分の名前は言えるのか」「昨日まで歩けていたのか」を聞き出し、普段の状態から意識レベルがどれだけ低下したか(急性変化)を捉えるのが本来の観察眼です。

さらに深刻なのが失語症患者の誤認です。左中大脳動脈領域の梗塞などで感覚性失語や運動性失語に陥った患者は、意識自体は清明(Ⅰ-1レベル)であるにもかかわらず、こちらの質問の意味が理解できず、自分の名前を答えられないことがあります。これを表層的に「名前が言えないからJCS 3」と判定してしまうと、高次脳機能障害の本質を見誤ります。目線の動き、こちらのジェスチャーに頷くか、指示動作(「右手でピースサインをしてください」など)に従えるかといった意識障害の観察項目を多角的に組み合わせ、安易にスコアを当てはめない慎重さが求められます。

山本 拓海

山本 拓海

ヘルス&ウェルネスアドバイザー

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。

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