横紋筋と平滑筋の違いを完全解説!骨格筋・心筋の構造と国試対策まとめ
横紋筋と平滑筋の違いを完全解説!骨格筋・心筋の構造と国試対策まとめの概要と注目ポイントをわかりやすく整理しました。
なぜ横紋筋には縞模様が見え、平滑筋には見えないのでしょうか。その理由は、細胞内部に整列する筋原線維の微細構造、すなわちサルコメア(筋節)の規則性にあります。
筋収縮の主役を担うのは、細いアクチンフィラメントと太いミオシンフィラメントという2種類のタンパク質です。横紋筋では、この2つのフィラメントがZ線と呼ばれる境界構造の間に寸分の狂いもなく平行に並んでいます。顕微鏡で見ると、アクチンのみが存在する明るい「明帯(I帯)」と、ミオシンが存在して光を屈折させる暗い「暗帯(A帯)」が規則正しく交互に繰り返されるため、美しい横縞模様として現れます。
対照的に、平滑筋にもアクチンとミオシンは豊富に存在しますが、サルコメアのような整然としたグリッド構造を形成していません。アクチンフィラメントは細胞膜や細胞質内に点在する緻密小体(Dense body)に網目状につなぎ止められており、不規則な格子状のネットワークを作っています。そのため光学顕微鏡下では光の干渉縞が生じず、全体がなめらかで平滑に見える構造になっています。
また、細胞構築における核の数も対比的です。骨格筋細胞は、胎生期に無数の筋芽細胞が融合して1本の長い円柱状筋線維(長さ数センチから数十センチ)を形成するため、数百個以上の核を持つ多核細胞となります。激しい収縮の邪魔にならないよう、核は細胞膜直下の辺縁部に押しやられています。一方、平滑筋細胞は長さ数十〜数百マイクロメートルの紡錘形をした単核細胞であり、細胞の中心部に楕円形の核が1つだけ鎮座しています。