狂気の傑作『地獄の黙示録』なぜ伝説に?完全版の違いと結末の真相
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物語の骨格を知る上で欠かせないのが、19世紀末に発表されたジョゼフ・コンラッドの小説『闇の奥』(Heart of Darkness)の存在です。映画はこの古典小説の舞台を1960年代後半の泥沼化するベトナム戦争へと大胆に翻案し、文明社会から野生の闇へと潜行していく人間の精神の崩壊を描き出しました。
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『地獄の黙示録』のあらすじは、米陸軍空挺部隊のウィラード大尉(マーティン・シーン)が軍司令部から極秘指令を受けるところから始まります。任務の内容は、カンボジア奥地のジャングルで先住民を従え、自らの王国を築いて暴走する元エリート将校・カーツ大佐(マーロン・ブランド)の暗殺でした。ウィラードは哨戒艇に乗り込み、4人の乗組員とともにヌン川を遡上する過酷な旅へと出発します。
川を遡るにつれて、一行は戦争の不条理と狂気の現場を次々と目撃します。サーフィンに執着し無慈悲な空爆を命じるキルゴア中佐、物資と娯楽に飢えた前哨基地の暴徒化、そして見えない敵への恐怖からパニックに陥る兵士たち。精神をすり減らしながら仲間を失い、ようやく辿り着いた最奥の地で、ウィラードは神のように君臨するカーツ大佐と対峙することになります。