ラストオブアス2炎上と賛否の真相|結末の意図とPs5リマスター評価

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本作を取り巻くラストオブアス2 炎上理由の根底には、開発陣が仕掛けた徹底的な「脱神話化」と、ファンの感情的愛着との決定的な乖離がありました。2020年4月、発売を控えた段階で開発元ノーティードッグのサーバーから重要シーンの映像が不正流出する事態が発生。文脈を欠いたショッキングな映像の断片がSNS上で拡散され、発売前からコミュニティには強い警戒感と怒りが充満していました。

火に油を注いだのが、ゲーム序盤におけるラストオブアス2 ジョエル死亡の理由とその演出手法です。前作で命がけの旅を経てエリーの擬似的な父親となったジョエルが、突如現れた謎の女性アビーによってゴルフクラブで無残に撲殺されるという展開は、多くのファンにとって許容しがたい裏切りと映りました。

しかし、物語の因果関係を冷静に辿れば、この悲劇は前作ラストでジョエル自身が下した選択の直接的な報復でした。世界を救うワクチン開発のため、エリーの命を犠牲にしようとした医療グループ「ファイアフライ」。ジョエルは彼女を救うため、病院内の医師や兵士を皆殺しにしました。アビーは、まさにその時ジョエルに射殺された主任外科医の娘だったのです。

心理学における「心理的リアクタンス(自由や愛着を侵害された際に生じる強い反発)」の観点から見ると、プレイヤーが長年感情移入してきた英雄を惨殺され、さらにその憎悪の対象であるアビーを後半十数時間にわたって強制的に操作させられる構造は、受け手の精神に耐え難い認知的不協和を生み出しました。この強烈なストレスが、ゲーム史上に類を見ない規模の批判運動へと発展したのです。

清水 千尋

清水 千尋

フード&トラベルライター

マーケティングと消費者心理のトレンドを分析し、現代のヒット商品の背景を読み解きます。

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