「々」はなんと読む?漢字じゃない理由と正式名称・出し方を徹底解説
「々」はなんと読む?漢字じゃない理由と正式名称・出し方を徹底解説に関する質問を徹底的にまとめました。詳細な解説をご覧ください。
日常会話やIT業界の入力現場で、「々」はしばしば「ノマ記号」あるいは「ノマ点」と呼ばれます。この呼称の由来は至ってシンプルで、字形を上部と下部に分解した際、カタカナの「ノ」と「マ」を組み合わせたように見える点にあります。
しかし、歴史的な文字の変遷を辿ると、カタカナの「ノ」と「マ」から作られたわけではありません。「々」の本来のルーツは、漢字の「同」の草書体(あるいは略体)に由来します。「同」という文字を素早く書き崩していく過程で外枠と内部が簡略化され、最終的に「々」の形へと収斂していきました。「前と同じ文字を繰り返す」という意味を持つ「同」の字そのものが、数百年におよぶ筆記の歴史を経て記号化された形跡が、古文書の研究資料からも裏付けられています。
明治時代以降、活版印刷の現場で植字工たちが判選(活字を拾う作業)を行う際、紛らわしい符号を口頭で素早く伝達するための符丁(業界隠語)として「ノマ」という呼び名が定着しました。この呼称が昭和・平成を経てデジタル時代へと受け継がれ、現在のIME(文字入力システム)における「のま」変換のトリガーへと繋がっています。