世界を変えた哲学者一覧!時代順の思想系譜と心に響く名言を完全解説

世界を変えた哲学者一覧!時代順の思想系譜と心に響く名言を完全解説の全貌を分かりやすくまとめてご紹介します。

20世紀以降の哲学は、既存の体系や「人間とは何か」という前提そのものを解体・再構築するダイナミックな展開を見せます。

第一次世界大戦後の荒廃のなか、ジャン=ポール・サルトル(1905〜1980年)は「実存は本質に先立つ」という強烈なテーゼを打ち出しました。ペーパーナイフのような道具は「切る」という本質(目的)を持って作られますが、人間は何の設計図もなしにこの世に投げ出されます。自らの生き方や価値は、自分自身の選択によって後から作り上げるしかないという実存主義の思想は、若者を中心に爆発的な支持を集めました。サルトルは、人間は「自由という刑に処せられている」と述べ、自由に伴う重い責任と社会参加(アンガジュマン)を訴えました。

一方、20世紀後半になると、個人の自由な主体性すらも社会構造や言語、無意識に規定されていると見なす構造主義が台頭します。その旗手であるミシェル・フーコー(1926〜1984年)は、『狂気の歴史』や『監獄の誕生』を通じて、近代社会における知と権力の結託、人間を規律・訓練する「生権力」のメカニズムを暴き出しました。主著『言葉と物』の末尾で述べた「人間という概念は波打ち際の砂の城のように消え去る」という警告は、知性界に決定的なパラダイムシフトをもたらしました。

加藤 愛美

加藤 愛美

エンタメ専門ジャーナリスト

マーケティングと消費者心理のトレンドを分析し、現代のヒット商品の背景を読み解きます。

Share this article
Twitter Facebook Pinterest