ペチュニアとサフィニアの違いとは?決定的な差と失敗しない選び方

ペチュニアとサフィニアの違いとは?決定的な差と失敗しない選び方の真相や最新動向に迫る! 専門的な視点で紐解きます。

園芸コーナーで並ぶ姿を見て「別々の花」と思われがちな両者ですが、植物分類学上の位置づけを紐解くとその正体が明確になります。サフィニアとは、サントリーフラワーズが1989年に発表したペチュニアの画期的な栄養系品種群の商品名です。つまり、「サフィニアはペチュニアという大きなカテゴリーの中に属するプレミアムブランド」というのが正確な構図となります。

かつて昭和の時代における一般的なペチュニアは、タネから育てる「実生系(みしょうけい)」が主流でした。当時のペチュニアは立ち性(上に向かって伸びる性質)が強く、花弁が雨に極端に弱いため、梅雨に入ると花がドロドロに溶けて株元から腐ってしまうのが当たり前でした。「日本の高温多湿な夏には向かない」と園芸家の間でも諦められていた背景があります。

この常識を打ち破ったのが、サントリーの植物バイオテクノロジーでした。同社の開発チームが南米原産の野生種ペチュニアが持つ強靭な匍匐性(ほふくせい:地面を這うように広がる性質)と旺盛な分枝力に着目し、交配と選抜を重ねて誕生させたのがサフィニアです。タネではなく茎を切って増やす栄養繁殖(挿し木)の手法を採用したことで、優れた遺伝形質を100%受け継いだ均一で強靭な苗を市場に供給することが可能になりました。発売当時の園芸界では「日本の梅雨を乗り越える驚異のペチュニア」として一大センセーションを巻き起こし、日本のガーデニングブームを牽引する原動力となったのです。

小林 直樹

小林 直樹

トレンドリサーチャー

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。

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