認知症になりやすい人の口癖とは?「あれ」や「めんどくさい」の真相
認知症になりやすい人の口癖とは?「あれ」や「めんどくさい」の真相とはどんな影響があるのか? 背景や要点を簡潔に解説します。
医療機関を受診する数年前、家庭内では一体どのようなドラマが繰り広げられているのでしょうか。介護関係者へのヒアリングや当事者家族の手記を検証すると、共通する「最初の亀裂」が浮かび上がってきます。
ある60代の長女は、同居する80代の母親の異変について手記で次のように振り返っています。
「母は元来、料理上手で調味料の配合も目分量で完璧にこなす人でした。ところがある時期から『今日は何だか作るのがめんどくさいね』と言って、お惣菜のパックをそのまま並べることが増えたのです。最初は単なる夏バテかと思っていましたが、やがて冷蔵庫を開けると、同じ賞味期限のマヨネーズが5本も並んでいました。問い詰めると『安かったから買っただけよ!失礼ね!』と激昂されたとき、背筋が凍るような違和感を覚えました」
また、介護相談の現場で極めて頻繁に報告されるのが、「温厚だった父親が突然、店員や家族に対して怒鳴り散らすようになった」という相談です。SNSや相談掲示板でも「父のモラハラがひどくなった」「性格が変わってしまった」と悲鳴に似た投稿が散見されます。
しかし、これは性格の破綻ではなく、認知機能の低下を自覚した本人が抱く底知れぬ恐怖の裏返しです。「通い慣れた銀行のATM操作が分からない」「お釣りの計算が合わない」という混乱に直面したとき、本人はプライドを守るためにパニックを起こし、攻撃という形でしか自己を防衛できなくなっています。この背景を理解しないまま正論で論破しようとすると、家庭内は修復不可能な泥沼の対立へと突き進んでしまいます。