函館ハリストス正教会の現在とは?改修後の見どころと鐘の音の真相
函館ハリストス正教会の現在とは?改修後の見どころと鐘の音の真相についての最新情報をお届けします。
旅のレビューやSNS上で時に見受けられるのが、「中に入ったが撮影できず残念だった」「拝観時間が短くて入れなかった」といった声です。しかし、ここに函館ハリストス正教会 内部見学の真相があります。
大前提として、この聖堂は観光目的で作られたテーマパークや展示館ではありません。今なお教区の信徒たちが日々の祈りを捧げ、冠婚葬祭を執り行う生きた宗教空間です。聖堂内部に足を踏み入れると、外界の喧騒が遮断された静謐な空気に包まれます。正面にそびえ立つのは、聖所と至聖所を隔てる豪華な壁板「イコノスタス(聖障)」です。
ロシアのペテルブルクで描かれたとされる精緻なイコン(聖像画)群は、金箔と柔らかな色彩が調和し、淡い蝋燭の明かりの中に浮かび上がります。信徒にとっては神聖な崇敬の対象であり、私的なスナップ写真の背景にされるべきものではないため、厳格な撮影制限が敷かれています。脱帽し、足音を忍ばせ、静かにイコンと対峙した人だけが、写真には決して写らない荘厳な精神性を体感できる仕掛けとなっています。