三相誘導電動機とは?産業界を支える原理・構造と最新制御を解剖

三相誘導電動機とは?産業界を支える原理・構造と最新制御を解剖について分かりやすく解説いたします。専門家の見解をご覧ください。

三相誘導電動機が回転する基本メカニズムは、物理の実験でも有名な「アラゴの円盤」の原理に基づいています。アルミや銅などの非磁性体金属でできた円盤の上でU字磁石を回転させると、磁石の動きを追いかけるように円盤が回り始めます。これは、磁石の移動によって円盤に渦電流が発生し、フレミングの左手の法則に従って電磁力が生じるためです。

実際のモーター内部では、磁石を物理的に回す代わりに、固定子(ステータ)に巻かれたコイルへ120度ずつ位相がずれた三相交流を流します。これにより、ステータの内側に目に見えない「回転磁界」が自然に発生します。

単相誘導電動機との決定的な違いは、外部回路やコンデンサの助けなしに自力で始動できる点にあります。単相交流では磁界が左右に往復する「交番磁界」しか作れず、静止状態からはどちらに回るべきか定まりません。一方、三相交流は電源を供給するだけで滑らかな回転磁界が生まれるため、構造をシンプルに保ったまま強力な始動トルクを得られます。

中村 さくら

中村 さくら

マネー&キャリアエディター

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。

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