漫画『17歳。』はどこまで実話?コンクリート事件との違いと衝撃の結末
漫画『17歳。』はどこまで実話?コンクリート事件との違いと衝撃の結末について知っておくべき ポイントを分かりやすい構成で解説いたします。
本作の結末(ラストシーン)は、実際の事件の冷徹な事実を知る読者にとって、最も議論を呼ぶポイントとなっています。漫画『17歳。』と、現実の「女子高生コンクリート詰め殺人事件」の結末には、被害者の生死を巡る決定的な違いが存在します。
漫画のクライマックスでは、瀕死の状態に陥ったサチを前に、ヒロシの中で押し殺されていた良心と激しい葛藤が限界を迎えます。「このままでは彼女が死んでしまう」「自分は完全に人殺しになる」という極限の恐怖と後悔の果てに、ヒロシはドライバーを手に取り、絶対的恐怖の対象であったミヤモトへ反旗を翻します。ヒロシの決死の抵抗によって監禁場所は混乱に陥り、駆けつけた警察によって加害者グループは一網打尽に検挙されました。そして、サチは重傷を負い心身に深い傷を刻まれながらも、奇跡的に一命を取り留めるという結末を迎えます。事件後、ヒロシは少年院へ送致され、出所後にサチの姉・ミキと対峙し、一生消えない罪を背負って生き続ける覚悟を決める場面で物語は幕を閉じます。
しかし、現実の事件にこのような救いは存在しませんでした。1988年11月から約40日間にわたり、連日凄惨な暴行と凌辱を受け続けた17歳の被害者女性は、衰弱の末に1989年1月4日に息を引き取りました。加害者グループは死亡を確認した後、遺体をドラム缶に入れてコンクリートで固め、東京都江東区若洲の海浜公園予定地に遺棄するという残虐極まりない行動に出ました。漫画版で描かれた「土壇場での救出劇」は、ノンフィクションの事実をそのまま描写するのではなく、原作者と作画者が「踏みとどまることの重み」を世に問うために創り出したフィクションの結末です。 (出典: 17歳 漫画 コンクリート(Yahoo!ニュース))