老齢厚生年金とは?国民年金との違いや平均受給額、損しない繰り下げ術

老齢厚生年金とは?国民年金との違いや平均受給額、損しない繰り下げ術とはどのようなものなのか? 専門的な分析を丁寧に紐解いて紹介します。

将来の家計をシミュレーションするうえで、最も知りたいのが具体的な受給金額です。厚生労働省の最新統計によると、老齢基礎年金を含む老齢厚生年金 平均受給額は、全体平均で月額約14万4,000円となっています。ただし、男女間には顕著な格差が存在します。

男性の平均受給月額が約16万4,000円であるのに対し、女性は約10万5,000円です。女性の場合、出産・育児によるキャリアの中断や、扶養内パートなど厚生年金の加入月数が短いケースが依然として多く、現役時代の収入格差が老後の受給額にそのまま直結しています。

世帯単位で見ると、夫が平均的な収入で40年間会社員として勤務し、妻が専業主婦であった標準的な世帯における夫婦2人 年金月額平均は約23万円が目安とされます。しかし、これはあくまでモデルケースであり、自営業歴がある場合や共働き世帯など、ライフスタイルによって実際の入金額は大きく上下します。

給付額を決める老齢厚生年金 計算方法の中核を担うのが「厚生年金保険料 報酬比例部分」です。平成15年(2003年)4月以降の加入期間については、以下の簡易計算式で概算が算出されます。

【報酬比例部分の計算式】
平均標準報酬額(賞与を含む月平均給与) × 5.481 / 1,000 × 平成15年4月以降の加入月数

たとえば、生涯平均年収が500万円(月額換算約41.6万円)の人が38年間(456カ月)厚生年金に加入し続けた場合、報酬比例部分だけで年間約104万円(月額約8.6万円)となり、これに老齢基礎年金(満額で月約6.8万円)が合算されて支給されます。

渡辺 美咲

渡辺 美咲

ガジェット&アプライアンスライター

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。

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