樋口可南子の圧倒的存在感と名作の軌跡!糸井重里との知られざる愛
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彼女の代表作を語るうえで絶対に外せないのが、2006年に東宝配給で公開され、社会現象となった映画『明日の記憶』だ。若年性アルツハイマー病という残酷な現前に直面する夫と、絶望に抗いながら優しく寄り添う妻の姿を描いた究極のヒューマンドラマである。主人公の夫を演じた渡辺謙との魂を削り合うような迫真の演技合戦は、多くの観客の胸を打ち、今なお語り継がれている。
徐々に記憶を失っていく夫を前に、悲しみを呑み込みながら静かな微笑みを浮かべる妻の佇まい。それはまさに、日本の映画界の歴史に深く刻まれる名演であった。夫婦の絆の美しさと切なさを全身全霊で体現したこの作品によって、演技派女優としての評価は不滅のものとなった。