半分に割るアイスの正式名称は?チューペット終了の真相と地域別呼称

半分に割るアイスの正式名称は?チューペット終了の真相と地域別呼称の真相について、専門知識を取りまとめてご紹介します。

私たちが日常的に「アイス」と呼んでいるこの製品ですが、食品衛生法に基づく「乳及び乳製品の成分規格等に関する省令(乳等省令)」を厳密に照らし合わせると、法的には「アイスクリーム類(アイスクリーム・アイスミルク・ラクトアイス)」には該当しません。

スーパーや駄菓子屋で常温のまま液状で陳列されている状態での公的区分は、日本農林規格(JAS)および食品表示基準において「清涼飲料水(ポリエチレン詰清涼飲料)」に指定されています。一方、あらかじめ凍らせた状態で販売される場合は「氷菓」に分類されます。つまり、「半分に割るアイス」という一般名称そのものが消費者の体感から生まれた俗称であり、統一された単一の公的名称は存在しないのが法的な実態です。

業界内では長年、容器の形状から「ポリ容器詰飲料」「チューブアイス」などの実務呼称が使われてきましたが、一般消費者の間では、1975年(昭和50年)に大阪の前田産業が世に送り出した大ヒット商品「チューペット」があまりに突出したシェアを誇ったため、商標の普通名称化が起きたと分析されています。

加藤 愛美

加藤 愛美

エンタメ専門ジャーナリスト

マーケティングと消費者心理のトレンドを分析し、現代のヒット商品の背景を読み解きます。

Share this article
Twitter Facebook Pinterest