「当該」と「該当」の決定的な違いとは?文面で恥をかかない使い分け
「当該」と「該当」の決定的な違いとは?文面で恥をかかない使い分けについての最新情報をご紹介します。
二つの語を混同してしまう最大の原因は、どちらも「何かの対象を取り上げる」という共通のシチュエーションで使われる点にあります。しかし、国語学的なアプローチで見ると、連体詞とサ変動詞の違いという明確な文法上の境界が引かれています。
まず「当該」は、単独で述語になることが基本的にありません。「当該案件」「当該人物」のように、常に後ろの名詞を修飾する連体詞(または名詞的修飾語)として機能します。その役割は、直前の文理や既出の文脈を受けて「例の」「その」と指示代名詞のようにピンポイントで限定することです。
一方で「該当」は、「該当する」「該当した」と動詞化できるサ変動詞の性質を持っています。「提示された要件や枠組みにぴったり当てはまる」という関係性を表す言葉であり、対象がひとつに決まっている必要はありません。条件に合致しさえすれば、複数の対象をまとめて包括できる点が「当該」との決定的な差異です。