当社と弊社の違いとは?恥をかかない使い分けとマナーの境界線

当社と弊社の違いとは?恥をかかない使い分けとマナーの境界線の詳細について、専門知識を詳しくお届けします。

「当社」と「弊社」を分ける決定的な要素は、日本語の敬語分類における「謙譲語」か「丁寧語」かという文法上の立ち位置にあります。文化庁が策定している『敬語の指針』に照らし合わせても、誰を立てるべきかという文脈によって選択すべき語彙は明確に規定されています。

「弊社」の「弊」という漢字には、「破れた」「劣った」「へりくだる」といった意味合いが含まれます。すなわち、自分たちの組織の地位を一段低く位置づけることで、相対的に相手を立てる謙譲語の役割を果たします。したがって、利害関係のある取引先、クライアント、顧客といった「社外の敬うべき相手」に対して自社を指す場合には、必ず「弊社」を用いなければなりません。

一方の「当社」は、単に「こちらの会社」「我々の会社」を丁寧に表現した丁寧語に分類されます。自分をへりくだらせるニュアンスを持たないため、話者と聞き手の関係性が対等、あるいは自社の立場を堂々と主張・公表すべきオフィシャルな場で真価を発揮します。社内向けの通達文書や、不特定多数の社会一般に向けて発信する広報資料で「弊社」を使ってしまうと、誰に対してへりくだっているのか論理的におかしくなるため、「当社」が正解となります。

山本 拓海

山本 拓海

ヘルス&ウェルネスアドバイザー

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。

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