警察の当直は本当に激務なのか?24時間勤務の実態と手当の内情
警察の当直は本当に激務なのか?24時間勤務の実態と手当の内情の重要なポイントについて、分かりやすい解説を基に徹底解説します。
世間では「警察官は夜中に寝ているだけではないか」という心ない誤解を耳にすることもありますが、現場の実態はそれとは大きくかけ離れています。警察署の行政窓口業務は原則として平日の17時15分に終了します。以降、翌朝の通常業務が始まるまでの間、庁舎全体の管理と地域管内の治安を一手に引き受けるのが「当直員」と呼ばれる宿直部隊です。
肉体的な疲労の根源として挙げられるのが、細切れにしか取れない警察当直の仮眠時間です。規定上は深夜帯に4時間から5時間程度の仮眠時間が設定されている警察本部が多いものの、これは「何事も起きなければ」という極めて非現実的な前提に基づいています。夜間に110番通報が入れば、管轄内の警察官は瞬時に臨場を命じられます。仮眠室の薄い布団に入った直後に緊急招集のベルが鳴り響き、飛び起きて防弾チョッキと帯革を装着して現場へ向かう生活が日常茶飯事となっています。
さらに、警察官当直がきつい理由は睡眠不足だけにとどまりません。いつ凶器を持った不審者や重大事故に遭遇するかわからないという極限の警戒態勢を、24時間保ち続けなければならない心理的プレッシャーが神経をすり減らします。元警察官の手記などでも「仮眠室に入ってもサイレンの幻聴が聞こえ、熟睡できた記憶が一切ない」と吐露されているように、脳が常に覚醒状態を強いられる点こそが当直の過酷さの本質です。