「食べる・話す」を取り戻す!舌接触補助床(Pap)の効果と保険適用
「食べる・話す」を取り戻す!舌接触補助床(Pap)の効果と保険適用の特集記事をご紹介します。専門的な知識がチェックできます。
舌接触補助床の導入によって得られる最大のメリットは、摂食嚥下機能と構音機能の劇的な改善です。具体的にどのような変化が起こるのか、適応となる疾患とともに見ていきます。
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まず摂食嚥下リハビリの現場において、PAPは食塊(咀嚼した食べ物のまとまり)を口腔から咽頭へと送り込む推進力を回復させます。舌の押し付け圧が復活するため、口の中に食べ物がいつまでも残ってしまう症状や、咽頭へ送り込めずに誤嚥を起こすリスクを大幅に低減します。
さらに構音障害の改善においても目覚ましい効果を発揮します。日本語の発音では、特に「タ行」「サ行」「ラ行」などの子音を発する際に舌尖や舌背が上あごに接触する必要があります。PAPで接触ポイントを再構築することにより、不明瞭だった発語が劇的にクリアになり、電話応対や日常会話への復帰を後押しします。
主な適応対象となるのは以下のケースです。
- 舌がん術後の機能障害:舌の部分切除・亜全摘手術などにより、舌の体積や可動域が失われた場合
- 脳血管障害の後遺症:脳梗塞や脳出血による舌麻痺・嚥下障害
- 神経筋疾患:筋萎縮性側索硬化症(ALS)やパーキンソン病などに伴う舌運動機能の低下
- 加齢性オーラルフレイル:舌筋の重度な筋力低下(サルコペニア)による嚥下不全