なぜカウンセラーに恋や怒りを抱くのか?転移と逆転移の心理の正体

なぜカウンセラーに恋や怒りを抱くのか?転移と逆転移の心理の正体について押さえておきたい 事実を厳選して解説いたします。

臨床心理学や精神医学を学ぶ上で基礎となるのが、転移と逆転移の違いの正確な把握です。この2つの概念は、精神分析の創始者であるジークムント・フロイトが治療プロセスの中で発見し、体系化しました。

フロイトの精神分析における転移とは、クライエントが過去に親や養育者など「過去の重要な人物」に対して抱いていた未解決の感情や期待、葛藤を、目の前にいる治療者(カウンセラー)に無意識に投影・再現する現象を指します。一方の逆転移は、その鏡合わせとして治療者側がクライエントに対して個人的な無意識の葛藤や感情を向けてしまう現象です。

かつてフロイト初期の理論では、治療者の逆転移は分析を歪める「治療の障害」とみなされていました。しかしその後の精神分析の発展に伴い、逆転移はクライエントの内面世界を深く理解するための極めて有用な診断・アセスメントの手がかりとして捉え直されています。

高橋 健太

高橋 健太

ライフスタイル編集者

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。

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