激変する日本市場の急所!プロが読み解く最新統計データの深層
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スーパーのレジでため息をつく生活者の実感と、経済指標の数字には奇妙なズレが存在する。それを解き明かす鍵が、消費者物価指数(CPI)と家計調査のクロス分析だ。食料品やエネルギーなどの生活必需品が軒並み高止まりを続ける中、コアCPIが示すインフレ率は一見落ち着きを見せているかのように映る。しかし、家計調査の支出項目を仔細に点検すると、世帯が直面している現実ははるかにシビアだ。
購入頻度の高い品目に限れば、体感物価は公表値を優に超えている。人々は買い控えによって支出総額を抑え、見かけ上の家計支出をコントロールしているに過ぎない。必需品への支出比率が跳ね上がるエンゲル係数の上昇は、内需主導の景気拡大という幻想を容赦なく打ち砕く。消費の「質」が変容し、低価格帯への回帰と超高付加価値商品への二極化が一段と加速している。