故宮博物院の至宝と歴史の真相|見どころ・混雑回避の完全攻略
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故宮博物院の見どころとして世界的な知名度を誇るのが、通称「白菜」と「角煮」と呼ばれる二大名宝です。しかし、これらが単なる珍奇な細工物ではなく、なぜ国宝級の評価を受けているのかをご存じでしょうか。
翠玉白菜(すいぎょくはくさい)は、清代末期の作とされる翡翠工芸の最高峰です。注目すべきは、翡翠本来の天然の色彩配分(緑と白の境界線)と亀裂や不純物を完璧に計算し尽くし、新鮮な白菜の瑞々しさに昇華させた職人の構想力にあります。葉の上を凝視すると、多産を象徴するキリギリスとイナゴが精密に彫刻されており、清朝光緒帝の妃・瑾妃(きんぴ)の純潔と子孫繁栄を祈願した嫁入り道具であったと伝えられています。
一方、豚の角煮(東坡肉)に瓜二つの肉形石(にくがたせき)は、天然のジャスパー(瑪瑙の一種)が持つ層状の縞模様をそのまま利用しています。赤身と脂身が幾重にも重なる絶妙な断面、さらに最上部の豚皮部分には無数の小さな穴(毛穴の質感)を穿ち、タレが染み込んだような染色加工を施すことで、まるで煮込みたてのようなシズル感を再現しています。
このほか、約500文字の銘文が刻まれた西周時代の青銅器「毛公鼎(もうこうてい)」、北宋の陶磁器の極みとされる「汝窯(じょよう)青磁蓮花式温碗」、1本の象牙から継ぎ目なしに彫り出された20層以上が回転する「象牙透彫雲龍文套球」など、息をのむ名宝が各展示室に並びます。