トムとジェリーのキャラクター裏設定!タフィーの正体や本名の衝撃真相とは?
トムとジェリーのキャラクター裏設定!タフィーの正体や本名の衝撃真相とは?とはどんな影響があるのか? 専門的な分析を整理してお届けします。
短編黄金期を支えた名脇役たちにも、非常に綿密かつユーモラスな設定が施されています。その代表格が、ブルドッグの「スパイク」と黒猫の「ブッチ」です。
普段はトムに対して情け容赦ない暴力を振るうスパイクですが、その行動原理は極めて一貫しています。それは「自分の安眠を守ること」と「最愛の息子タイク(Tyke)を何よりも慈しむこと」です。1942年の『ドッグ・トラブル(Dog Trouble)』で初登場した当時は名前が固定されておらず、一部の作品では「キラー」や「ブルドッグ」とクレジットされていましたが、やがて「スパイク」として定着しました。スパイクにとってトムは「息子の教育や平穏を乱す不届き者」であり、ジェリーは「トムを罠に嵌める狡猾な利用相手」に過ぎません。完全な悪役ではなく、不器用で情に厚い父親としての側面が描かれることで、観客から強い愛着を持たれています。
一方、トムのライバルとして立ちはだかるのが、黒猫の「ブッチ」です。葉巻をくわえ、ゴミ箱をアジトにする野良猫グループのリーダーであり、トムとは時に路地裏でミルクを奪い合う敵同士となり、時にジェリーを捕まえるために利害を一致させるビジネスパートナーとなります。特に白いペルシャ猫「トゥードルス」が登場するエピソードでは、トムとブッチはあらゆる財産や知恵を投げ打って求愛合戦を繰り広げる宿命の恋敵へと変貌します。
そして驚くべきは、主人公ふたりの本名です。ワーナー・ブラザースの公式アーカイブや制作記録によると、トムの正式な本名は「トーマス・キャット(Thomas Cat)」、ジェリーの本名は「ジェラルド・ジンクス・マウス(Gerald Jinx Mouse)」と定義されています。
さらに、アニメーターのウィリアム・ハンナとジョセフ・バーベラが1940年に制作した記念すべきシリーズ第1作『上には上がある(Puss Gets the Boot)』の公開時点では、トムは「ジャスパー(Jasper)」、ジェリーは公式な名指しこそないものの制作陣から「ジンクス(Jinx)」と呼ばれていました。第2作を制作するにあたり、スタジオ内で新たなキャラクター名が公募され、アニメーターのジョン・カーが提案した「トムとジェリー」という呼称が採用されたという歴史的事実は、往年のアニメーション史における重要な転換点として記録されています。