時空を刻む巨石天文台!ジャンタルマンタルに眠る古代の叡智と謎
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この前代未聞の観測施設を設計・建設したのは、アンベール王国の君主であり傑出した天文学者でもあったサワイ・ジャイ・シング2世だ。ムガル帝国の衰退期にあって卓越した政治手腕を発揮した彼は、同時にイスラム天文学、ヒンドゥーの伝統的暦学、さらにはポルトガル経由で伝来したヨーロッパの最新天文学文献を徹底的に比較研究した稀代の知識人でもあった。
サワイ・ジャイ・シング2世が選んだ道は、西洋の望遠鏡を模倣することではなく、肉眼観測の極限を追求することだった。小型機器の目盛りの読み取り誤差を排除するため、観測装置そのものを建築規模まで巨大化させるという破天荒な発想を実行に移したのだ。建築史の文脈においても、装飾を極限まで削ぎ落とし、純粋な幾何学形態と天体の軌道計算のみから導き出されたこれらのモニュメントは、20世紀のモダニズム建築を先取りしたかのような構造美を誇っている。