2018年サッカーW杯総括|ロストフの14秒と西野ジャパンの真実
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決勝トーナメント1回戦の相手は、エデン・アザール、ケヴィン・デ・ブライネ、ロメル・ルカクらを擁し「黄金世代」の絶頂期にあったベルギー代表でした。完全な劣勢が予想された下馬評を覆し、日本は柴崎の絶妙なスルーパスから原口元気が先制点を奪取。さらに後半7分には、乾貴士が無回転の鮮烈なミドルシュートを突き刺し、2-0と世界を震撼させるリードを奪います。
追い詰められたベルギーのロベルト・マルティネス監督は、マルアン・フェライニとナセル・シャドリを投入し、圧倒的な高さを生かしたパワープレーへとシフト。後半24分にヤン・フェルトンゲンのヘディングで1点を返されると、同29分にはフェライニに同点弾を許し、試合は2-2の振り出しに戻ります。これが運命を分けたベルギー戦逆転負けの経緯の幕開けでした。
そして後半アディショナルタイム、2-2の同点で迎えた日本のラストプレー。本田が蹴った左CKを相手GKティボー・クルトワがキャッチした瞬間から、伝説のカウンターが始動します。ボールを受けたデ・ブライネが中央を猛然とドリブル突破し、右サイドのトーマス・ムニエへ展開。ムニエのグラウンダーのクロスに対し、ニアへ走ったルカクが絶妙なスルーを見せ、ファーサイドに走り込んだシャドリが無人のゴールへ流し込みました。
クルトワのキャッチからゴールネットが揺れるまで、わずか「14.4秒」。ロストフの14秒の真相として後に克明に分析されたこの場面では、日本が勝ち越しを狙って攻撃人数をかけた隙を突かれ、世界最高峰のトランジションスピードと個の判断力に屈した現実が浮き彫りとなりました。試合終了の笛とともにピッチへ崩れ落ちた選手たちの姿は、世界との差とこれからの成長課題を鮮明に突きつけました。