せきしろの現在と経歴|又吉直樹との名作や自由律俳句の魅力を徹底解剖

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せきしろの文章に通底する「どこか冷徹で、かつ極めて精密な観察眼」のルーツを探るには、そのユニークな生い立ちとキャリアの歩みを紐解く必要があります。

1970年生まれ、北海道北見市出身。国立の北見工業大学で学んだという、文筆家としては珍しい理系出身のバックボーンを持っています。物事を感情論だけで流さず、事象の構造や距離感を客観的に捉える独特の間合いは、この工学的な思考回路に端を発していると評されることも少なくありません。

大学卒業後、上京して放送作家としてのキャリアをスタート。バラエティ番組やお笑いライブの構成、コント台本の執筆を手掛けながら、徐々に自身の名義での執筆活動へとシフトしていきました。2007年に発表された処女小説『去年ルノアールで』は、喫茶店ルノアールに通い詰めて周囲の客の会話や挙動を妄想混じりに観察し倒すという斬新な内容で大きな話題を呼び、星野源主演でテレビドラマ化されるなど、サブカルチャー界隈に鮮烈な衝撃を与えました。

ペンネームである「せきしろ」の由来について、過去の対談やインタビューでは自虐的なトーンで語られることも多く、本名や私生活を過度に神秘化しないフラットなスタンスもファンに愛される理由のひとつです。

池田 達也

池田 達也

マネー&キャリアエディター

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。

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